『苦しかったときの話をしようか』ビジネスマンの父が綴った我が子に宛てた働くことの本質とは 森岡毅

今回紹介する本はこちら

著者の森岡毅さんは

戦略家・マーケターという肩書きがあり

その知識を活かして

経営危機にあったUSJを

その知識を導入しわずか数年で

劇的に経営再建した実績をもつ。

その森岡さんが就職活動の中で悩む

大学生の実の娘に宛てたメッセージを

まとめたのが本書である。

これは学者でもなく、

評論家でもなく、マーケターでもない。

子供の成功を願う父親

という視点で綴ったもので

その内容はとてもリアルだ。

学生という視点で見たときに

大学生になり

社会人になる時期が近づいてきたら

自分の進むべき道は

自然と見えるようになる

と思っていたのに全然そうじゃない…。

と思われている方は多いのではないでしょうか。

そんな人は特におすすめです。

それと自分が親という立場にある人、

会社の先輩や部下、同僚や友人など

将来について悩んでいる人にも

一読の価値があると思います。

主な内容

本書で注目したいのは

「強み」を徹底的に伸ばすこと。

それがなぜ重要なのかを

子供に理解してもらうために

6つの章で具体的に解説しています。

そして自分の人生は

自分で選ぶしかないということ。

人生の目的も、それに向かう道筋も、

選択肢を握っているのは自分だけだと

森岡さんは言います。

人生を正しく選択するには

まず自分自身のことをちゃんと知る

ということから始めましょう。

やりたいことが見つからない人の場合は

原因が外側にあると思いがちですが

実は内側に隠れているのです。

そして会社を選ぶ上で重要なのは

会社はスキル(職能)を身につける

手段にすぎないということです。

例えば家が焼けて、お金が盗まれ、

家族との離婚や事故、病死するとしても

スキルだけはずっと蓄積され続けます。

それがあなたの生きていく上で

最も必要なものであり財産なのです。

つまり初めから就職先を選ぶ時に

たった一つの大正解、大吉を引こうとしても

意味がないということです。

どれだけいい会社に入っても

そもそも会社が大吉を約束する

ということは不可能なので

その会社があなたにとって

大吉になるかは入社後の自分自身です。

それと日本という資本主義国は

大きく分けて2種類の人間がいます。

自分の24時間を使って稼ぐサラリーマンと

他人の24時間を使って稼ぐ資本家です。

資本主義社会はサラリーマンを働かせて

資本家が儲けるようにできているので

サラリーマンが途絶えないように

課長とか部長とか社長のような

耳障りのいい呼称を作り、

資本家の作った階層ピラミッドを

登ったり降りたりしている国です。

サラリーマンを否定するつもりはないですが

これから就職するという人は

このサラリーマンの外の世界が存在する

ということをまず知るべきでしょう。

どんなに自分が好きな仕事でも

必ず辛い事や、しんどい事が待っていて

その時に成功できるかは

熱を持てるかどうかで差が出るので

外の世界があることを知った上で

自分にとって情熱を持てる仕事を選べば

サラリーマンだろうが資本家だろうが

人生は豊かになっていくと

森岡さんは言います。

印象に残った言葉

本書の中で森岡さんが言われる

ブランディングをピラミッドにすると

こんな感じです。

森岡さんの言葉を借りるならば

君がコントロールできる変数は、

己の特徴の理解と、それを磨く努力と、環境の選択、

最初からこの3つしかない。

自分をブランディングする際に

HOW(伝え方)よりも

中身(WHAT)何を伝えるかこそが

遥かに重要な意味を持つといいます。

結局は誰に伝えるのか(WHO)から始まり、

何を伝えるのか(WHAT)で

最後にどう伝えるのか(HOW)という順番で考える。

是非参考にされてみてはいかがでしょうか。

最後に本書の中で森岡さんも言われていますが

スキル(職能)を身につけていくにあたって

積極的な転職には付きものですが、

その時に最も痛いのは人間関係を

振り切って飛び立てるか?という悩みです。

仕事に慣れて周囲に必要とされる

というのは素晴らしいことですが

冷静に考えて一年前の自分と比べて

何か新しいことができるようになったか?

人間の本質は、

気持ちよくなるとすぐ成長を止めてしまう。

この言葉にはかなり突き刺さるものを感じました。

まとめ

こういったように

読んでいる自分自身に対しても

悩んでいる誰かに対しても

働くうえで、生きていくうえで

必ずヒントになるようなメッセージ

出会える一冊だと思います。

タイトルでは父から娘に対してですが

どんな関係にも当てはまると思うので

是非読んでみてほしいと思います。

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