人気上演曲の内容が分かりやすい「能百十番」増田正造

能百十番 (コロナ・ブックス)
増田 正造 三上 文規
平凡社 (1996-12-11)
売り上げランキング: 318,502

能百十番

能楽とは簡単に言うと日本の仮面音楽劇で

中世に外来舞楽や伝統的な舞楽が融合してできたものです。

役者が能舞台で、囃子(はやし)に合わせて

謡曲をうたい、能面をかぶって演じる劇をいいます。

今回紹介させていただく一冊は

上演される機会の多い能の演目の中で

110作品を厳選して紹介されていて

簡潔にまとめられているけど

能の魅力を余す所なく伝えていると思います。

では早速まとめていきます〜。

はじめに

そんな能の作品は

観阿弥から数えて室町時代末期までの約200年で

数で言うと実は260番前後あると言われています。

今回この本の中で紹介されているのは

その中でも人気の上演曲です。

もう少し能楽の特徴についてまとめると

能の特徴は詩劇としての戯曲の方向であり、

その純粋性の追求にあると著者は言われています。

これはどういうことかと言うと

人間の感情をいかに純粋に表現させるか。

ただの台本としてではなく、心の詩として読み伝える

と僕は解釈しています。

主な内容

ほとんどのページがカラーで

迫力ある写真が載せられていて

これを見ているだけでもとても面白いです。

もちろん写真だけではなく

曲目とそれに合わせての解説がしっかりと

分かりやすくまとめられています。

110個の漢字だけ見ていると

ちょっと頭が痛くなりそうですが

実際読み始めると、あ〜こういうことだったのか!と

僕でも分かりやすく読み進めることができました。

印象に残った言葉

能楽のどこが素晴らしいかと言えば

本書の中で紹介されていた一文で

戦争を賛美する能を一つも作らなかったこと

に僕は注目したいと思いました。

社寺をスポンサーとして生まれたにも関わらず

宗教宣伝劇にもならなかったことも含めて

人々をただ純粋に楽しませようとする演者たちの姿勢

今に到るまで継承されていると思うとすごいですよね。

まとめ

僕自身能楽について全くの素人で

こちらは初心者向けのガイドブックとして最高の一冊だな〜と感じました。

写真にあるような

「シテ」や「ワキ」などの初歩的な専門用語なども

まとめられていて、これ一冊あれば十分ではと思える内容になっています。

能楽はどこかとっつきにくいところがあると思うので

この一冊を紹介できることで

少しでもそのハードルが下がればと思います。

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