『魯山人陶説』北大路魯山人が語るうつわ論

魯山人陶説 (中公文庫)
魯山人陶説 (中公文庫)

posted with amazlet at 19.01.24
北大路 魯山人
中央公論社
売り上げランキング: 155,147

魯山人陶説

魯山人という名前を聞くと

なんとなく知っている人は多いと思いますが

どういう人か説明しようとすると

すぐ答えられる人は少ないのではないでしょうか。

そんな魯山人を簡単に説明すると

絵画、書道、陶器、様々な芸術に精通する一方で

特に料理という分野で活躍された人です。

「美食倶楽部」という会員制の食堂を作ったり、

「食器は料理の着物」という言葉は有名ですね。

今回はそんな美食家が書いた一冊の本をまとめていきます。

はじめに

魯山人が作陶を志したきっかけとは

幼い頃から食に対する思いが強く、

ついには食材だけでは

満足出来なくなってしまったからだといいます。

美味しい食べ物には

それに見合った器が必要であると考えた魯山人は

先にも言っていた「食器は料理の着物」と唱え、

四十代後半から本格的に陶器制作を始めます。

陶器制作をしている中でも

器に上手に絵が描けたりするだけでは満足出来なくなり

本物の美は土にあると考え究極の美を追求していきました。

主な内容

はじめにで述べたような

自分の作陶体験に基づいた気付きを中心にまとめられており、

魯山人自身がこれまで追求してきた美食や

作陶のために集めてきた日本各地のやきものについても

魯山人の鋭い鑑賞眼から細かく語られています。

印象に残った言葉

魯山人の語る芸術美への拘りのなかで

個人的に腑に落ちたのは魂を誇る美という言葉です。

魯山人曰く、

例えば現代の画家が描く多くの山水図は

構図だけの興味で描くものであって

自然美の探求が生んだものではないといいます。

また、自然美は生活のどの場面からでも

観ることを怠らなければ得られますが

人工美は財力と眼力の両方を兼ね備えていないとならない。

つまり魂を誇る美とは

あらゆる美を知って、本当にそれに惚れることです。

まとめ

この書は器という彼の一面にすぎないのですが

魯山人という人物は

今も国内外から様々な芸術家を中心に

支持されている理由が分かる一冊でした。

魯山人に関する書籍は他にもたくさんあるので

じっくり読んでまたまとめていきたいと思います。

魯山人陶説 (中公文庫)
魯山人陶説 (中公文庫)

posted with amazlet at 19.01.24
北大路 魯山人
中央公論社
売り上げランキング: 155,147
スポンサーリンク

シェアする

フォローする