演者が語る能のこころ「能への扉」原田紀子

本書から何を学ぶのか

日本の伝統芸能の一つである能楽。

能楽と一口にいっても様々な歴史があって

その成り立ちから始まり、

能楽が一体何を表現しようとしているのか?

時代背景との繋がりなど

演者の人たちが語られているので

能楽初心者の人にとっては入門書として、

詳しい方にとっても演者の方々のお話しは

とても勉強になる一冊になっていると思います。

主な内容

そもそも能楽とは明治以降の呼び名で

もともとは猿楽などと呼ばれ

人々の間で親しまれていました。

猿楽はその最初の記録によりますと、

その昔、唐(中国)から渡来した

大衆芸能の散楽が元になっていると言われていて

その芸風はサーカスのピエロのような

刀を投げたり、綱渡りを見せたりするような

いわゆる滑稽な芸であったようです。

そして時は進み、鎌倉時代から室町時代。

この時代の能というと筋と歌のある芝居演劇として

古典である「万葉集」「古今和歌集」「源氏物語」「平家物語」など

優れた文芸作品を題材にして作られていました。

猿楽が新しい芸風を吸収したことで

今にいたる能楽になったのもこの頃からと言えるでしょう。

そしてもう一つ、この頃に

本来の滑稽な芸を中心とする猿楽と

文芸作品を掛け合わせたことで

面白おかしく古典を表現する狂言

誕生したといわれています。

印象に残った言葉

笛方一噌流の藤田大五郎さんが語られていまして、

お能は昔から数えると四千番くらいあるが

今は三百番ぐらいしかやらないそうです。

能楽という文化というは

当時の将軍たちを中心に愛されてきたもので

その驚くべき劇数の数から考えると、

戦国時代という生きるか死ぬかの時代で

人々の生きる楽しみの一つとして

確立された伝統的な文化だったんだな〜と感じれます。

まとめ

僕自身、能楽に詳しい人間ではないので

能楽の魅力を十分に伝えられないのが不甲斐ないですが

少しでも興味がある方にとっては

とても勉強になる一冊だと思いました。

まさにタイトル通り、

僕の中にある能の扉を開いた気がしました。

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