絵に興味がない人ほど読んでほしい「東山魁夷ものがたり」 佐々木徹

この本を選んだ理由

大回顧展に向けて

東山魁夷さんの本を読んでます。

数日前に東山魁夷さんの妻である

東山すみさんの対談集をまとめましたが

この一冊は生い立ちから画家になるまでの物語、

各作品に込められた思いなどがよく分かります。

主な内容

横浜で生まれた東山少年は

小さい頃に神戸へ引っ越しますが

幼いときからひとりで絵本を見るのを好み、

幼稚園では黒板に描いた絵を褒められ、

中学三年生のときに描いた

須磨の奥の池のほとりの油絵は「静か」と題され

「孤独」「絵」「自然」という言葉

彼の人生にピッタリ当てはまります。

少年時代から青年時代にかけて

両親を説得して本格的に画家を目指し、

自然画家として国内国外へ旅をして

絵を描き続けていきます。

画家として活動をはじめてからは

各地の自然を題材にした作品を中心に

今に到るまで数々の賞を受賞されています。

魅力的だったのは

絵と同じくらいその人柄です。

日本画壇を代表する巨匠であった彼ですが、

彼を知る人たちはみんな彼のことを

謙虚で穏やかな人と語っています。

印象に残った言葉

1945年8月15日

広島、長崎と二度の原爆投下により

大勢の悲惨な犠牲者をだして日本は敗戦。

それから5年たっても戦争の傷跡は

癒えることはなかったけれど、

5年という月日はまた、

新しい道を歩み出そうとする

意欲の準備もしていました。

表紙にもなっているこの道という作品には

そんな喜びと悲しみ、期待と失望が秘められているのです。

まとめ

東山魁夷さんは本書の中で

相手が信用するに値するか知るには

才能、富、地位を洗い去って

その後に残るものを見るようにしている

と言われていました。

戦争で生き死にを間近で体験して

たくさんの旅の中で人との深い繋がりを感じてきた

東山魁夷さんだからこそ言える深い言葉ですね。

画家としての魅力は十分ですが、

この本を読んでそれ以上にその人柄に感動しました。

ますます大回顧展が楽しみです。

早く行きたいな〜。

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