漢詩と暮らす「カモメの日の読書」小津夜景

漢詩と言われると聞きなれない言葉だ

という人は多いと思う。

このブログを書く時も

検索ワードですぐに出てこない。

ざっくり漢詩とは何なのか?説明しようとすると

漢詩は中国の伝統的な詩のことで

日本に伝わったのは8世紀ごろといわれている。

こちらの本にも載っている

杜甫という詩人の「旅の夜、想いを書く」という詩がある。

漢詩に訳すとこう。

旅夜書懐 杜甫
細草微風岸
危檣獨夜舟
星垂平野闊
月湧大江流
名豈文章著
官應老病休
飄飄何所似
天地一沙鴎

この詩の意味を訳すと、

かぼそい草が

かすかな風にそよぐ岸

帆柱をふるわせる夜船に

わたしはひとりだった

満天の星は

地をすれすれまでおもい

ひろびろと野が見晴らせる

黄金の月は

波にくだけつつゆらめき

ゆったりと河が流れていく

世に出るのに

文才などなんの役に立つだろう

官職にしがみつこうとも

いまや齢をとりすぎてしまった

あてもなくさすらうわたしはまるで

天地のあわいをただよう一羽のカモメだ

この本はこういった詩人が綴った漢詩と

著者の小津夜景さんの実際にあったエピソードを

詩になぞらえて書かれている。

普段小説的な本は読まない僕も

ページをめくるごとに読者の世界観に

どんどん引き込まれていくような

そんな一冊になっている。

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